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日本共産党
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吉岡ひろ子のエッセイ「お元気ですか」

障がいをもつ子の15の春は・・・

真栄小学校に、障がいをもつ子どもたちの学級を設置してから9年が経ちます。

「障がいをもっている下の子をお兄ちゃんと同じ地元の小学校に通わせたい。いろんな人に相談したけれど、いい返事をもらえなかったが、どうしても真栄小に特殊学級をつくりたい」と相談にみえたKさんの、強い意志あふれる眼差しが印象に残っています。

障がいの子をもつお母さんたちの熱意に動かされた町内の方たち、新日本婦人の会の仲間たちも署名を集め、2万7千人の陳情署名が市議会を動かし、採択されました。

先日、高等養護学校入学問題の緊急懇談会に参加し、生の声を聞くことができました。

北海道全体でみれば定員700人で希望者は入学できると道教委はいいますが、札幌圏では32人が定員オーバー。市立の豊明高等養護学校などが定員以上の受け入れをしましたが、それでも足りません。

高校が障がいをもつ子にとって社会に出る前の貴重な3年間だということや、養護学校入学にあたって入試で競争の原理を持ち込む矛盾などの実態が見えました。

真栄小の障がい児学級に最初の年に入学した3人の子どもたちはあした、真栄中を卒業します。Yさんのお子さんは遠い地方の高等養護学校に入学します。

「すべて国民はその能力に応じてひとしく教育を受ける権利を有する」とうたっている憲法26条とはほど遠い現実に、どの子の15の春も泣かせてはならない!と、こみあげるものを抑えることができませんでした。

(3月13日)

「清田区新聞」07年03月18日付より