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日本共産党
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吉岡ひろ子のエッセイ「お元気ですか」

「熱い8月」は私の活動の原点

参院選開票の翌日おこなった安倍首相の記者会見では「戦後レジームからの脱却」という言葉がなかった。また「国づくり」の言葉はあっても「美しい」という形容詞がとれていた―ということです。このことは、「靖国派」が大勢を占める安倍内閣の基本路線そのものが国民に拒否されたことを、(「基本路線は理解された」という開き直り的強弁とは裏腹に)安倍首相なりに感じ取ったことを物語っているのではないでしょうか。

数年前、小学校のPTA活動で読みきかせをしていたときのことです。私のグループは8月担当となり、誰が言うともなく「戦争」を扱った本にしようと決まりました。野坂昭如さんの『バームクーヘンの木』だったと思います。

くいいるように見つめる子どもたちの澄んだ瞳に励まされ、多いときは百人の子どもたちの前でお母さんたちはドキドキしながら頑張りました。日常の陰に隠れていても、平和への願いは若い人たちにも根づいていることを気づかされました。

党創立85周年記念講演のなかで、志位委員長は、共産党の前進はそのたびごとに支配勢力による逆流をよびおこし、その「逆流とのたたかいで自らを鍛えあげながら、それをうち破って前途を開く、ジグザグな過程をへながら進まざるをえません」と話し、さらに力をこめて「しかし私は強調したい。歴史はけして無駄には流れておりません」―と。

平和と民主主義を貫いてきている日本共産党にとっての8月は格別に「熱く」、私の活動の原点でもあります。

(07年8月11日記)

「清田区新聞」07年08月19日付より