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日本共産党
清田区市政相談室
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吉岡ひろ子のエッセイ「お元気ですか」

市議会を傍聴して(1)

10月3日、日本共産党南区選出の岩村よね子市議の堂々たる代表質問を傍聴してきました。4年ぶりに議席をとりもどした岩村さんの代表質問とあってたくさんの傍聴者で席はうめつくされました。家庭ごみ有料化、産婦人科医療、後期高齢者医療制度、季節労働者の雇用対策などを45分間質問。共産党の議員団事務局が原稿を配ってくれたので、とても勉強になりました。

8月29日、奈良県で救急搬送中の妊婦がいくつもの病院から受け入れを拒否され死産した事故は衝撃でしたが、札幌でも昨年、5件、5から11の病院から拒否されたことがあったそうです。幸い重大な事故には結びつかなかったのですが、岩村さんは、その背景にある医師不足についても質問しました。

お年寄りいじめの後期高齢者医療制度について「超高齢社会を支える新たな仕組みとして安定した医療体制を目指すもの」と全く肯定的な答弁をしている市長の話を聞きながら岩手県・沢内村(現西和賀町)の元村長の深沢晟雄(まさお)さんのことを思い出しました。

昭和32年、豪雪地帯の村長に就任した深沢さんはあまりにも高い乳児死亡をなくすため医師確保に努力し何カ月もかけて東北大学に足を運び実現。さらに住民の貧しいくらしを考え、乳幼児医療費の無料化をめざしますが、県も国も法律を理由になかなか認めません。その時よりどころにしたのが国民の生存権をうたった「憲法25条」でした。全国ではじめて乳幼児医療費の無料化をスタートし数年後には「乳児死亡0(ゼロ) 」を実現。60歳以上の医療費も無料化します。

高齢者の施策でも季節労働者対策でも傍聴席からはるか遠くで答弁している市長のことばに、弱い人たちへのあたたかい思いやりを感じとれなかったのは私だけではなかったと思います。

「護憲」をいっている上田市長だからこそ、残念な答弁でした。

「清田区新聞」07年10月14日付より