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日本共産党
清田区市政相談室
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吉岡ひろ子のエッセイ「お元気ですか」

雨の日の演習音

曇りの日には自衛隊の演習音がひときわ大きく響きます。

築30年の我が家の窓は、そのたびに小刻みに震えています。

猫を飼っている友人によると、猫は部屋の隅に背を丸めて出てこないといいます。

何度か区役所や自衛隊に苦情の電話をかけたことがありますが、最近は『広報さっぽろ』に演習予定が載っています。

今日は朝から恵みの雨が降っています。雨の音をさえぎるように演習音が響いています。

あの音が基地めぐりで聞いた155ミリりゅう弾砲による演習音だとすれば、砲弾一発が43・5kg、数十万円するといわれています。日本製鋼所がつくったものだと思います。

「朝、小鳥のさえずりを聞いて目をさますのが好きでした。でも防音装置をつけたら、演習音だけでなく、小鳥のさえずりも、雨音も聞こえなくなってしまった。平和に生きる権利を奪われた」と、基地周辺に住むお年寄りの方が話していたことを思い出します。

年間5兆円以上の軍事費、2080億円もの米軍への思いやり予算。そこに巣くう政官財の寄生虫。

分厚い権力の象徴を打ち破るための秋のたたかい、臨時国会がいよいよはじまります。

(8月27日記)

「清田区新聞」08年08月31日付より