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10月12日の小森陽一さんの講演「宮沢賢治と九条を語る―『烏の北斗七星』から―」で「鳥瞰」(ちょうかん)という言葉をはじめて聞きました。
『広辞苑』を開いてみると「鳥が見おろすように」高いところから広範囲に見おろすこと。転じて全体を大きく眺め渡すこと。と書いてあります。
ある友人は「講演のあと、久しぶりに北斗七星を探したけれど見つからなかったの。札幌の空って星が全然見えないのね。」と言いました。
今の時代、確かに鳥瞰することも、空を仰ぎ見ることも、ましてや夜空ともなると、機会は少ないかもしれません。日常の中から忘れられているかもしれません。
新聞記事で「日本では毎年3万人以上が自殺をしている。もし目線を15度上に移すことができるなら、それだけで、その数は減っているだろう」というのを見たことがあります。
道東のキャンプで仰ぎ見た満天の星の美しさがふいに恋しくなりました。
(10月15日記)
「清田区新聞」08年10月19日付より