Since 2007/03/08
東区のMさんは娘さんが重度の知的障がいを持っています。単語は話せますが言葉をつなげての会話はできません。毎日通う作業所へはMさんご夫妻が送迎を交互にしています。
「交通費が月4万5500円。娘の工賃は1日300円で毎月6000円ほどのお給料日を楽しみにしています。負担の軽減措置がとられているとはいえ作業所の利用料3750円、給食費7040円かかります。国保料5万円かかるのですが世帯分離をして年1万6160円になりました。『娘よりさきには死ねない』と妻とはなしています。だから百歳まで生きなければなりません。」と話されましたがそのあとの最後のひとことが切なく胸に訴えかけてきます。「同じ屋根のしたに住みながら世帯分離しなくていいようにしてほしい――。」
障がいを持つ人や家族が人間らしく生きられる社会はそうでない人をも暖かく包み込む社会に違いない、とおもいます。
(2月25日記)
「清田区新聞」09年03月01日付より