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講演する小森氏＝10日
10日、かでる２・７ホールで「小林多喜二『蟹工船』と現代をむすんで」をテーマに東大大学院教授の小森陽一氏の講演会が開かれました。「講演会実行委員会」が主催し、会場いっぱいの500人あまりが参加しました。
小森氏は『蟹工船』の最初と最後の数節を朗読し、小林多喜二が生きた時代と現代を結びつけ、「蟹工船が船でありながら工場であるために航海法の適用を受けず、工場でありながら船であるために工場法の適用を受けない無法の中で、全ては資本家の儲けのために労働者が死に追いやられた。現代の100年に一度といわれる金融危機と派遣切り、正社員の過労死を生みだす大企業の無法。『蟹工船』は単なる「蟹工船」を描いたのではない。多喜二が『蟹工船』で書こうとした意味は今を生きる人間には理解できる。ここに『蟹工船』を改めて読み直す意味がある」と指摘しました。
さらに小森氏は現代の経済、法律、政治や戦争の問題を歴史的に俯瞰しながら解き明かし、参加者に大きな感銘を与えました。
安保破棄北海道実行委員会は「日米安保改定50年を問う」連続講座第2回として10月21日、日本平和委員会の千坂純事務局長を招いて講演会を開きます。
「核密約」問題がいよいよ白日のもとにさらされようとしているなか、その背景にある「日本はアメリカの『核の傘』によって守られている」とする核抑止論が東アジアの緊張をいかに高めているのか、その歴史的背景を含めて学びます。
主催者は多くの参加を呼びかけています。
また、11月26日（木曜日）には、午後6時半から自治労会館（北区北6西7）で、写真家の森住卓さんを招いて第3回目を開く予定になっています。
通勤客らに訴える吉岡氏＝13日、地下鉄南郷18丁目駅頭
日本共産党清田区後援会と吉岡ひろ子党清田区市政相談室長は13日朝、地下鉄南郷18丁目駅頭で定例の街頭宣伝を行いました。
吉岡氏は、定例市議会での議論を紹介、「8日の本会議で国の緊急経済対策の補正予算に関連した札幌市の補正予算が成立しましたが、この本会議で日本共産党は各区にある老人福祉センターの浴室の有料化、公衆浴場の下水道料金値上げ、青少年センター・勤労青少年ホームの貸室有料化の3議案に反対しました」と報告、「日本共産党は引き続き市民のくらしを守るためがんばります」と決意をのべました。
7日、札幌社保協など社会福祉6団体はインフルエンザ対策で札幌市に緊急の申し入れを行いました。（写真）
申し入れでは、国保資格証明書世帯に保険証を緊急に交付すること、保険証交付までの間、支払が困難である被保険者に緊急的な対応として短期保険証を発行すること、新型インフルエンザワクチンの接種料金は、少なくとも季節性のワクチンと同様の料金を基本にし、できるだけ軽減することを求めています。
すでに苫小牧市や北見市など道内6自治体で、資格証全世帯に短期証の交付が行なわれていますが、札幌市は「資格証明書で窓口10割負担ができないと申し出があった場合は、まず短期保険証を交付して受診してもらう」としています。
日本共産党札幌市議団は、議会のなかで、経済的理由で新型インフルエンザの予防や治療が受けられない住民を一人も出さぬよう、対策を求めています。
札幌市議会では9日から決算特別委員会での審議が始まり、08年度収入支出決算をはじめ、市政全般に対する本格的な論戦が始まりました。日本共産党札幌市議団は、市民の営業やくらしを守るため、積極的な論戦に臨んでいます。
9日の決算特別委員会では伊藤りち子議員が住宅リフォーム助成制度を取り上げ「住宅リフォームは経済波及効果が大きい」と指摘、市は「議会の動きを踏まえ検討」と答弁、また「市の住宅融資制度も改善を」と求め、市は「改善は必要との認識」と答えました。
村上仁市議は市営住宅の計画修繕を取り上げ、多くの計画の積み残しがあり、当初予算では計画に必要な額すら満たしていなかったにもかかわらず、それすら未消化にした市の計画修繕への消極姿勢を厳しくただしました。
12月に全国公開される映画の「大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説」に小泉元首相がウルトラマンキングの声で出るという▼家族の後押しで快諾したというが、何ともいえない空しさがこみ上げる。ウルトラマンキングは“ウルトラ一族”を統（す）べる長老で「罪の報いを受けるがいい！」と叫ぶとか▼善良な庶民の生活を徹底的に踏みつけにしてきた小泉政治のつけの大きさははかり知れない。これではまるで、できの悪い冗談だ▼なぜ自民党が大敗したのか、なぜ政権交代が起こったのか、全く理解しようとしない人々には、選挙結果もジョークにしか見えぬのだろうか。（嶋）
「清田区新聞」09年10月18日付より
