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吉岡ひろ子のエッセイ「お元気ですか」

普天間爆音訴訟で、住民が勝利

高校総体に参加した息子の応援で、沖縄に行ってきました。

バスで、嘉手納町を通過したときのことです。

バス道路の左右どちらかは、金網が張り巡らされている米軍の基地でしたが、そこには手入れの行き届いた緑の芝生を縫うように、舗装道路が長く広がっています。

一台の赤い乗用車だけが広い基地内を走っていて、渋滞でとろとろ走る私たちの視界からまもなく消えました。

町面積の83パーセントを米軍に占領されているほんの一端を垣間見た気がしました。

7月29日、米軍普天間基地の周辺住民が国を相手におこした訴訟で勝訴判決がでました。

基地のすぐそばに、学校や民家があることは、知られていますが、それがどれほどのものかは殆ど知られていないのではないでしょうか。

普天間基地に一番近い、普天間第二小学校の子どもたちは6年間で1290時間も騒音にさらされ、これは1年間の授業時間をこえています。

さらに子どもたちは家に帰ってからも容赦のない爆音に襲われます。騒音ストレスによる記憶力の低下も明らかになっています。

胎児への悪影響も深刻で、2500グラム以下の低体重児の出生率も高いとされています。

司法の力だけでは撤去はできませんが、司法が初めて普天間基地を「世界一危険」とみとめた事実を受け止めて、11月の知事選に実らせたい。

(8月4日記)

「清田区新聞」10年08月08日付より