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吉岡ひろ子のエッセイ「お元気ですか」

韓国併合100年

「加藤清正、おなかが太鼓でおけつがらっぱで、プカドンプカドン」――子どものころによく耳にしたうたです。

加藤清正といえば、戦国時代の武将ですが、現在の熊本の発展の基礎を築き、地元では、今でも「清正公さん」と親しまれ崇敬もされているとのことです。

その加藤清正が、豊臣秀吉の朝鮮侵略戦争で最も強行派で残虐だったといわれます。

ある家臣の覚え書きによれば「男女生子(赤子)迄も残らずなで切りに致し、鼻をそぎ其日々に塩に致し」たと記されています。

1910年、明治政府が「韓国併合」を強行し、初代朝鮮監督に就任した寺内正毅の詠んだ歌があります。

小早川、加藤、小西が世にあらば、今宵の月をいかにみるらん

豊臣秀吉の朝鮮侵略戦争で、最後に敗れて引き揚げた小早川隆景、加藤清正、小西行長の武将が生きていたら、「韓国併合」を実現した我々がみあげている今宵の月をどんな気持ちで眺めるだろうか、心から「よくやった」と満足してながめるだろう――。

ここには、「明治政府」の首脳たちの意識の中に加藤清正らの朝鮮侵略戦争がどう生きていたかを見ることができます。(『韓国併合』吉岡吉典著より)

この野望を正当化させるための差別蔑視の意識は、いまだに存在しているのではないでしょうか。

歴史に向き合い、一番近いお隣さんと仲良くしてこそ北東アジアの平和が訪れる――と確信します。

(9月8日記)

「清田区新聞」10年09月12日付より