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吉岡ひろ子のエッセイ「お元気ですか」

青春の涙

紙智子参院議員の母校でもあり、スポーツが活発な恵庭南高校で、23日全道高校駅伝があり応援に行ってきました。

ずっと、弱いチームと言われてきた今年のM高校駅伝チームでしたが感動的な展開で見事優勝を果たしてくれました。

同じ中学校の後輩の1年生がゴールのテープを切ると、迎えた部員の輪の中にうもれました。

みんな感激の涙です。

ふたりのおかあさんと一緒に、しばらくゴールそばでみていると、アンカーを迎える様子はチームにより様々です。

8位のチームがゴールに近づいたときです。黄色いジャンパーの一団が遠くからすごい勢いで走ってきて、アンカーを迎え抱きかかえました。

アンカーの子は地べたに座り込んだまま、泣くじゃくり繰り返し謝っています。指導者らしき人が、「これで3年続けて入賞だ。たいしたもんだ」と励ますとほかの部員みんなもおおきくうなづき泣いています。

さいごのランナーの子の気持ち、みんなの気持ちが伝わって私たちももらい泣きをしましたが、実にさわやかなチームでした。

日々の努力の上に重ねられた結果は違っても、経験は人生の土壌を豊かにしてくれるに違いありません。

温かいつながり、絆があってこそ、頑張りがむくわれるのだと教えられた「青春の涙」でした。

(10月27日記)

「清田区新聞」10年10月31日付より