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吉岡ひろ子のエッセイ「お元気ですか」

春の訪れ

先週は「お元気ですか」の原稿を書いた直後に、風邪をひいてしまいました。

かかりつけの病院の診察券を見ると、数年前に行った記録が残っていたぐらい久しぶりのことでした。

39度近い熱、体の痛み、吐き気、脱力感に襲われましたが、2日半の間、殆ど布団の中で過ごし、病院からもらった3日間の薬がなくなるのと同時に回復しました。

今は、のどのタンがからんでいることぐらいです。

風邪で苦しんでいる最中に夫から嬉しい申し出がありました。選挙が終わるまで炊事を含む家事をしなくてよい、というのです。

告示まで44日、いよいよ毎日が選挙一色の日々になってきました。

今朝は久しぶりに気温も緩んでいて、近づく春を感じながらの朝のバス停宣伝でした。

小さくなった雪山に「吉岡ひろ子」ののぼりをたて、バス待ちの方々に、名刺とビラをわたします。

小学生とのやりとり、「ごくろうさま」の励まし、車道を走る車からの声援に支えられて、7時半から約45分ほどで50枚のビラを受け取ってもらいました。

事務所にもどり、「しんぶん赤旗」をめくったら、懐かしい文章が目に入りました。

「春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山ぎは、すこしあかりて、紫だちたる雲の白くたなびきたる・・・」

「枕草子」の一節ですが、目のまえに古代の春の情景がほうふつとするようでした。

雪解けとともに訪れる北国の春もすぐそばまで近づいているのを感じます。

(2月16日記)

「清田区新聞」11年02月20日付より