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吉岡ひろ子のエッセイ「お元気ですか」

まさかの「収束宣言」!

「収束」の言葉の意味を調べるために、久しぶりに、10センチ程もある重い『広辞苑』を棚から取り出しました。

「収束」とは、「おさまりがつくこと」「おさまりをつけること」とあります。

それでは「おさ(治・収)まる」とは、

「平静を欠いていた物質が安定した状態になる」「(世の中が)平和になる。穏やかになる。落ち着く」「病苦や異常事態などがしずまる」「心が落ち着く」「気が静まる」

どうすればこの言葉が福島原発事故とつながると言うのでしょうか。

空中や地下への放射線物資は放出され続けています。福島第一原発の圧力容器の内部は、今どうなっているのかわかりません。仮設のタンクやパイプが破損して、汚染水が漏れるなどの事故もあとをたちません。

この状態で野田首相は「冷温停止状態」が達成した、「事故は『収束』した」と発表しました。

「収束宣言」した翌17日、一号機の燃料プールから水漏れ。

平然とした顔で国民を欺く野田首相の無責任な記者会見に、権力者の傲慢さと本性をまざまざと見せつけられました。

絶対に許せない――。

避難先からいつ帰れるかわからない深い苦しみを抱える原発被害者を前にして、良く言えるものだと――。

「絶対、なんかやんないとだめですよ」。民商の忘年会で怒りを込めて言った若いKさんの言うとおりです。

(12月20日記)

「清田区新聞」11年12月25日付より