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日本共産党
清田区市政相談室
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吉岡ひろ子のエッセイ「お元気ですか」

姉妹の孤立死

白石区の「姉妹孤立死」の問題はやりきれない思いにかられます。

11月からガスを止められた部屋で、お姉さんが先月上旬頃に脳内血腫で病死し、妹さんは、お姉さんに寄り添うように凍死していました。

お姉さんは佐野湖未枝さん42歳。

妹の恵さんは40歳。

恵さんには知的障害がありました。

湖未枝さんは昨年、3度にわたって白石区役所保護課に相談に行っていました。

1回目の相談の時は、任意継続の健康保険に加入して生命保険もありました。

2回目には、所持金が殆どない中、缶詰の「災害備蓄用パン」を1人一日一個を1週間分、つまり14個渡されました。

3回目には、国保未加入、生命保険も解約の状況にもかかわらず、申請できませんでした。

お二人の収入は、月に7万円ほどの障害者年金だけでした。

お二人が保護課から受け取った、パンの缶には、皮肉にも「あすなろの障害者が創った災害備蓄用パン――生命のパン」と書かれています。

野田政権がすすめる「税と社会保障の一体改革」は国民一人ひとりを念頭に作ったものとは到底考えられません。

失った湖未枝さんと恵さんのお二人の声なき声をどう自らの物として受け止めればいいのか――と様々なところで行動が始まっています。

(2月8日記)

「清田区新聞」12年02月12日付より