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日本共産党
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吉岡ひろ子のエッセイ「お元気ですか」

全国「餓死」「孤立死」問題調査団行動

25年前の1月22日白石区で、一人のお母さんが、3人の子どもを残して餓死しました。

彼女の死を悼んだ友人が彼女の思いを書き記しました。

遺 言

母さんは負けました

この世で親を信じて生きた

お前たち3人を残して

先立つことは

とてもふびんでならないが

もう、お前たちにかける声が出ない

起き上がれない

なさけない

涙もかれ、力もつきました

お前たち

空腹だろう

許しておくれ

母さんを

亡くなる2日前に、彼女は中学生の長男を枕元に呼びました。

長男は「病院に行こう」って言ったけれど、お母さんは頭を横にふって、行かないって言ったそうです。

彼女も何度も白石区役所の保護課に相談に行きました。

二度と繰りかえしてはならない悲劇がまた引き起こされ、白石区の姉妹が犠牲になりました。全国でつぎつぎと貧困による「餓死」「孤立死」がおこっています。

きょう15日から3日間、生存権裁判などで活躍中の弁護士さんや生活と健康を守る会などを中心とした全国「餓死」「孤立死」問題調査団による行動が、札幌で取り組まれます。

前もって札幌市や白石区には公開質問状を提出しています。

今夜集会が開かれましたが、16、17日は白石区、札幌市保護課との懇談や、弁護士さんたちによる、生活保護ホットラインなどが取り組まれます。

作家の雨宮花凜さんが、集会で「年齢も近い。同じ滝川出身でこの事件がとても身近に感じている。本当の自立は、『助けて』と言えることではないか」といいます。

きょう新婦人の絵手紙サークルで、わすれな草を描きました。

赤ちゃんの爪先より小さい青い可憐な花びらに、25年前に餓死したお母さんや白石区の姉妹の思いが重なりました。

多発する「餓死」「孤立死」を繰り返さないために、私たちは何をすればよいのか――?

その答えを求め最大限行動に参加しようと思います。

(5月15日記)

「清田区新聞」12年05月20日付より