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日本共産党
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WEB「清田区新聞」

「働く貧困」解消へ
共産党が主張

公契約条例 必ず実現を

市発注工事
賃金80%未満が2割 40%台の労働者も

質問する宮川市議
質問する宮川市議=2日、市議会

昨年2月に提案され継続審議となっていた「札幌市公契約条例案」の見直し・撤回を市が検討していることが明らかになりました。

市側は、関係者間協議で「企業の育成・発展、経営環境などの観点で考えるべき」「条例でのペナルティを一定期間猶予すべき」などの意見が上がったことを挙げ「改善を図る」ことを札幌建設業協会や北海道ビルメンテナンス協会などに伝えています。

2日の札幌市議会財政市民委員会で、日本共産党の宮川潤議員がワーキングプア問題は解消していないとして「条例案撤回は再提出を前提にすべき」と求めたのに対し、市側は「検討中」と答えるにとどまりました。

また市側は、市が発注した七つの工事についての下請けを含む賃金実態調査で、農水省・国交省が都道府県ごとに定める公共工事の標準賃金と比べ、80%未満の人が2割、40%台の人もいることを明らかにしました。

宮川議員はこうした「官製ワーキングプア」の実態改善を強く迫りました。

日本共産党札幌市議団は条例実現へ力を尽くすことにしています。

公契約条例

自治体が発注する工事や委託業務で働く労働者の賃金を最低額以上に引き上げることなどを義務付ける条例。千葉県野田市、東京都渋谷区、東京都国分寺市、東京都多摩市、神奈川県川崎市、神奈川県相模原市、神奈川県厚木市で制定されています。

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最賃734円 低すぎる

道労連が異議を申し立て

8月21日に北海道地方最低賃金審議会が最低賃金を15円引き上げて734円とする答申をしたことに対し、同29日、北海道労働組合総連合(道労連)は北海道労働局長に「異議申出書」を提出しました。

黒澤幸一道労連議長は「最低賃金は全道212万人の労働者に適用され、79万人の非正規雇用労働者に直接影響を及ぼします。働けば自立して子どもを産み育てていくことができる収入を得ることは、日本社会が持続的に維持、発展していくために必要不可欠。しかし734円では実現することはできません。その上、答申は、生活保護とのかいり離額を矮小(わいしょう)化したまま解消を先送りしたものであり到底納得できない」と時間額1000円以上への道筋を示す大幅な引き上げを行うよう求めました。

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米のシリア攻撃に反対

吉岡さんら宣伝

「アメリカのシリアへの軍事行動は明白な国連憲章と国際法違反」と攻撃反対を訴える吉岡さんら
「アメリカのシリアへの軍事行動は明白な国連憲章と国際法違反」と攻撃反対を訴える吉岡さんら=9月3日、真栄バス停前

清田区の日本共産党後援会と吉岡ひろ子党清田区市政相談室長は3日朝、国道36号線沿いの真栄バス停で街頭宣伝を行いました。

美しが丘後援会の松崎さんは、シリアへのアメリカの軍事行動をめぐる緊迫した情勢に触れ、国連憲章と国際法を無視して違法な軍事行動を強行しようとしているアメリカと、アメリカ支持に動いている安倍首相を厳しく批判しました。さらに、福島第一原発で大量の放射能汚染水が漏れ出ている問題で東電と政府の対応を批判。政府の責任で早急な対応を求めるとともに、この状態を放置して原発の再稼働や輸出は「論外」と指摘しました。

吉岡さんも「シリアへの一方的な攻撃は化学兵器問題を解決することはできず、むしろ解決に障害をもちこむことになる」と指摘。「軍事攻撃反対」を呼びかけました。また、原発問題で「原発のない北海道の実現を求める『全道100万人』署名」への協力を訴えました。さらに、共産党札幌市議団が取り組んでいる「市政アンケート」への積極的参加を訴えました。

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経済的にも精神的にも不安

福島からの避難生活者語る

福島県内の放射能汚染の現状を説明する神山福島県議と真下道議
福島県内の放射能汚染の現状を説明する神山福島県議と真下道議=8月27日、厚別区

北海道を訪れている日本共産党の神山悦子福島県議は8月27日、厚別区の雇用促進住宅桜台宿舎で、福島県から札幌市周辺に避難している被災者ら約20人と懇談し、避難生活の現状や要望などを聞きました。

神山県議は、福島原発事故の収束宣言の撤回と県内の原発全10基廃炉を求めていることを説明し、長期にわたる避難生活の支援に力を尽くす決意を語りました。

南相馬市から避難している女性は、震災時小学生だった子どもが自殺をはかったり、リストカットを繰り返すなど精神的に不安定になっている様子を報告。また別の女性は「子どもを守りたい一心で広域避難しています。私たちに向き合ってくれた共産党に期待します」と言います。

桜会(避難者自治組織)代表の宍戸さんは「この団地には約170世帯の避難者がいます。来年以降の住宅支援の見通しがなく経済的な不安もあり精神的に追い詰められています」と訴えました。

懇談会を呼びかけた真下紀子道議は「長いたたかいになりますが、被災地と避難先で力を合わせましょう」と避難者を激励しました。

懇談会には日本共産党の畠山和也道政策委員長、森つねと国政相談室長と札幌市議団らも参加しました。

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コラムコラム「清風」

夜半の消灯した部屋に閃光がはしり、数秒おいて轟音。玄関の屋根にバリバリと豪雨が音をたてる。稲光から雷鳴までを数えて距離を推し量る。温かく湿った空気が急激に押し上げられ大粒の雨を地上にバラ撒くゲリラ豪雨だ▼近年の豪雨災害や竜巻など、極端な気象現象の増加の加速、気候変動への国際的取り組みについてもしきりに想う▼小学生の頃、2キロの田舎道を歩いて学校に通った。60年前にも豪雨に襲われた。ひとしきりの雨は馬車道に3本の水の流れをつくった。真ん中の溝は馬の足跡。馬糞も落ちているところだ▼雨上がりの水溜り。白い雲と夏の空を映していた。いまよりは優しい雨だった。下駄で通った道草の道だった。(郎)

「清田区新聞」13年09月08日付より