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吉岡ひろ子のエッセイ「お元気ですか」

カズエ

今朝のバス停前の行動のことです。

色とりどりのランドセルを背にした子どもたちが、バス停のそばを通り過ぎます。

最近は茶色に刺繍をほどこした女の子のランドセルを見かけます。

黒いランドセルに黄色いカバーをかけたひときわ小さな男の子はTシャツ一枚です。「寒くないの?」と聞くと一緒にいた高学年の男の子が「大丈夫だよね」と小さな子の顔をのぞき込みました。

通り過ぎた後ろ姿は、大きなランドセルに抱えられているようです。

「ようやく暖かくなりましたね」とバス待ちのサラリーマン風の男性に話しかけると、「昨日からコートなしになりました」と応えてくれました。

我が家もベランダの雪よけを1週間程前にはずしました。

半日勤務の夫が、毎日せっせとガラスふきをして家に差し込む日差しも明るくなりました。

草が元気な我が家の花畑でも、もうすぐクロッカスや水仙の花が咲くでしょう。

花と言えば「カズエ」という淡いピンクのバラをご存じでしょうか。1977年に米軍機の墜落事故で、幼い子2人とともに犠牲者となった林和枝さんを偲んでつくられたバラ――。

1歳と3歳で「パパママバイバイ」と命をとじた二人の男の子。成長していれば、38歳と40歳の男性に――あの事故がなければ、どんな春を迎えていたでしょう――。

(04月23日記)

「清田区新聞」14年04月27日付より