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1日、第85回メーデー北海道集会が桜咲く中央区の中島公園で開かれ、40団体、5000人が参加しました。
「憲法を守り活かす」決意を込め「いいね!9条」の人文字を作ったあと黒澤幸一道労連議長が主催者あいさつ。「労働法制改悪、働くルールの破壊許さず、安倍政権の暴走政治に対し、国民の団結で立ち向かおう」とのべました。
日本共産党の紙智子参院議員が連帯あいさつ。「地域を破壊し、あらゆる分野に悪影響を及ぼすTPP撤退の世論を広げましょう」と呼びかけました。
集会では非正規労働者の権利確立、解雇やセクハラ・パワハラ・マタハラ(妊産婦へのイジメ)とたたかう労働者が闘争報告。支援と激励を受けました。
TPP阻止の決意を込め道食農連絡会が500個の「餅まき」で会場を沸かせ、集会はメーデースローガンと「賃上げによる景気回復、ディーセントワーク(働きがいのある人間らしい仕事)の実現、社会保障の充実、被災者が希望の持てる復興、原発ゼロの実現」などとする集会宣言を採択。小雨のなかをデモ行進に出発。札幌の市街地約2.2キロメートルを歩きました。
日本共産党の吉岡ひろ子清田区市政相談室長も仲間の女性たちと明るく行進しました。
6日に礼文島を出発した2014年原水爆禁止国民平和大行進(北海道縦断コース)は全道5カ所からの網の目コースと合流し、17日に札幌市に到着。市内5コースの網の目行進が取り組まれます。
清田区では新婦人、年金者組合、革新懇などによる実行委員会が平和行進を行います。
午前10時から東光ストア平岡店前で署名活動。10時40分に地下鉄大谷地駅前に向けて行進をスタートします。大谷地神社で江別市からの幹線コースに合流します。
施行67周年を迎えた憲法記念日の3日、全国各地で「戦争する国づくりノー」の宣伝や集会、デモ行進などが取り組まれました。
札幌では「2014年 語ろう憲法 道民集会」が中央区の共済ホールで開かれ、会場一杯の650人の市民が参加しました。
「憲法、どこまでご存知ですか?」と題して記念講演に立った大阪国際大学准教授の谷口真由美さん(全日本おばちゃん党代表代行)は「おばちゃん党」を立ち上げた経緯を紹介。「興味ない、関係ない、わからない」人をなくすため「『おせっかい』を恐れずに、身をかがめ、どんな人にもわかりやすく話すことばを磨き、『本当は中身なんてない』オッチャン政治にものを言おう」とのべ、「まず『半径3メートル』の世界から変える。知らんぷりしてる人も、本当のことがわかれば変わる。努力していきましょう」と呼びかけました。
日本共産党の紙智子参院議員は来賓あいさつで「昨年の選挙での躍進を国会で生かすために全力。立憲主義の意味すら分からないのに『解釈改憲』しようとする安倍政権を許すわけにはいきません」と憲法改悪反対の共同を呼びかけました。
集会は、「憲法が活かされ、一人一人が尊重される社会が実現されるよう全力を」などとする道民アピールを採択しました。
清田区革新懇は3日午後、西友清田店前で「憲法記念日行動」に取り組み、加盟団体から10人が参加。人通りの少ないなか、30分の行動で10人の署名を集めました。
田中秀夫代表世話人は、第2時世界大戦後におこなわれた軍事介入や侵略戦争いついて「すべて『集団的自衛権の行使』を口実にしたことを忘れてはなりません」とのべ、「東アジアで危機をあおるより憲法を生かした外交努力こそ最も大切」と強調しました。
日本共産党の吉岡ひろ子清田区市政相談室長も「9条があるからこそ日本は世界中で最も信頼される国になっている」と指摘。子どもらに平和な日本を渡すため「ご一緒に力を尽くしましょう」と呼びかけました。
泊原発3号機が停止し、稼働原発がゼロになって丸2年の5日、札幌市の大通周辺で「原発ゼロ2周年記念パレード」が行われ、家族連れなど約250人が「原発再稼働反対」などと訴えました。
パレードに先立ち、主催団体の「Shut泊」共同代表の川原茂雄さんが「北電は再稼働させないと大変だと脅したが、この2年で原発がなくても大丈夫だということが証明された」と指摘していました。
ジャーナリストの齋藤貴男氏がある場で佐村河内守氏問題をスクープしたノンフィクション作家の神山紀夫氏が雑誌『創』で、文藝春秋社に持ちこんだとき「『文藝春秋』は今はそういう調査報道はやらない。『週刊文春』で」となった内幕を語ったことを紹介▼そして元同社幹部に「以前のように取材を重ねる体力がない」「外部ライターを手伝う記者も雇えない」と聞かされたことを思い出したという▼氏は「どれもが事実なら日本国民の知的劣化は由々し過ぎる段階」とし、「メディアの惨状」だと嘆く▼大手の報道はこの指摘を踏まえて見るべきということだ。(佐)
「清田区新聞」14年05月11日付より