吉岡事務所に相談のあった、豊平区に住む警備員61歳の男性の悲痛な訴えです。
「2年前、国民健康保険料を、(全額ではありませんが)納入しに行った際、悪質未納者として給料差し押さえを言い渡されました。
会社からは『お前何やってるんだ』と信用をなくし、収入の少ない部署にされました。
毎月、12万円前後の給料から10万円だけ残して引かれています。
孫が産まれても『おめでとう』の言葉しか贈れない。離婚した妻の親が亡くなっても香典もやれない。具合が悪くても、病院に行くお金もありません。
死ぬまで保険料の差し押さえが続く。死んだほうが楽かな…とか、悪いことをして刑務所に入る方がましかな…などと考えることもあります。
何のために相談員がいるのでしょうか――」と。
高すぎる国保料を、払いたくても払えない。
札幌市では15%、4万5千世帯が国保料を払いきれません。
街にはジングルベルが流れ、イルミネーションがきらめいています。
かけがえのない命を授かってこの世に生まれた1人ひとりの人生にこそ、イルミネーションに負けない輝きを――と心から願います。
(12月20日記)