世相を表す今年の漢字「安」は、「安保法案」、「不安」の「安」だそうです。
続いて中国人観光者などの爆買いや、フランスの無差別テロの「爆」、戦後70年の節目やラグビー日本代表の活躍にちなんだ「戦」などでした。
こうしてみるとこの一年、世界も日本も平和を脅かされた一年だったと改めて思います。
「安」は本来、安心安全、安らぐという意味あいのはずが、「安倍首相」の「安」を含めて、全く逆の意味でこの文字が選ばれたというのも、今の世相なのかと納得です。
私の漢字は何かな――4月の市議選挙で議席にあと一歩まで迫った「迫」でしょうか。
もう一つは「卒」、一番下の息子が大学を卒業して、子育てに一区切りがつき、学費の仕送りから解放されました。
9月19日に「戦争法」が強行採決された直後、反対する人たちの大きな怒りを前に、安倍政権の幹部はこううそぶきました。
「国民は正月の餅を食べれば忘れる」と――。
「苦(9)餅」はつかないと、28日には実家で恒例の餅つきをします。
来年のお正月はお餅を一口食べるたびに、思い出そうと思います。
生産者の方が一生懸命作ったお餅を噛みしめながら、農業も平和も踏みにじる「アベ政治は許さない」と――。
(12月16日記)